- 7月 8, 2026
第5回 難聴と認知症の意外な関係
~補聴器が脳を守る時代へ~
難聴は認知症の重要な危険因子の一つと考えられています。
聞こえの低下が脳に与える影響や、補聴器による認知症予防の可能性について認知症サポート医が解説します。
「年のせいだから仕方ない」
「少し聞こえにくいだけだから大丈夫」
そう思っていませんか?
近年の研究では、難聴は認知症の重要な危険因子の一つであることが分かってきました。
実際に認知症予防に関する国際的な報告では、予防可能な危険因子の中でも難聴は特に重要視されています。
耳の問題と思われがちな難聴ですが、実は脳の健康とも深く関係しているのです。
難聴は認知症の危険因子
年齢とともに聞こえは少しずつ低下します。
しかし、
- テレビの音量が大きくなる
- 会話の聞き返しが増える
- 人混みで話が聞き取りにくい
といった状態を放置すると、生活の質だけでなく脳にも影響を及ぼす可能性があります。
近年の研究では、難聴がある方は認知症リスクが高くなることが報告されています。
なぜ難聴が脳に影響するのか?
考えられている理由は複数あります。
① 脳への刺激が減る
聞こえが悪くなると、脳へ届く音の情報が減ります。
すると聴覚を担当する脳の活動が低下し、認知機能にも影響する可能性があります。
② 会話や社会参加が減る
聞こえにくさから、
- 会話を避ける
- 外出が減る
- 人との交流が少なくなる
ことがあります。
社会的孤立は認知症の危険因子として知られています。
③ 脳が疲れやすくなる
聞こえにくい状態では、
「聞き取ること」
そのものに脳が多くのエネルギーを使います。
その結果、脳疲労が起こりやすくなると考えられています。
図1. 難聴と認知機能低下

補聴器が脳を守る可能性
近年注目されているのが補聴器です。
最近の補聴器はAI技術の進歩により、
- 風の音
- 車の走行音
- 周囲の雑音
などを抑えながら、
人の声を聞き取りやすくする機能を備えています。
以前の補聴器に比べて大きく進化しています。
図2. 補聴器による脳への刺激維持

こんな症状はありませんか?
次のような症状がある方は、一度聴力検査を検討してみましょう。
- テレビの音量が大きいと言われる
- 会話を聞き返すことが増えた
- 人混みで話が聞き取りにくい
- 電話の声が聞こえにくい
- 家族から難聴を指摘される
ここまでのポイント
✅ 難聴は認知症の重要な危険因子
✅ 聞こえの低下は脳への刺激を減らす
✅ 社会的孤立も認知症リスクを高める
✅ 補聴器は大きく進化している
認知症予防のために耳も大切に
認知症予防というと、
- 運動
- 食事
- 睡眠
が注目されがちです。
しかし、
「聞こえを守ること」
も脳を守ることにつながります。
難聴は早めに気づき、適切に対応することが大切です。
順聖クリニックでの取り組み
- 認知症予防相談
- MCI相談
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症
など、脳と全身の健康を守る診療に取り組んでいます。
物忘れだけでなく、聞こえの低下が気になる方もお気軽にご相談ください。
まとめ
難聴は耳だけの問題ではありません。
聞こえの低下は脳への刺激を減らし、社会的孤立や認知機能低下につながる可能性があります。
最近の補聴器はAI機能搭載など大きく進化しており、認知症予防の観点からも注目されています。
補聴器は耳だけでなく脳を守る可能性があります。
次回予告
第6回 とっとり方式認知症予防プログラムとは?
~運動・知的活動・社会参加を続けるコツ~
認知症予防学の知見を地域で活かす取り組みを紹介します。
認知症予防・脳の健康についてご相談ください
順聖クリニックでは、
- 認知症予防相談
- MCI(軽度認知障害)相談
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症
- 睡眠改善
- 生活習慣改善
など、“脳の健康”を全身から守る診療に取り組んでいます。
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「最近物忘れが増えた」
「家族の変化が気になる」
「睡眠の質が悪い」
「血圧や糖尿病が気になる」などありましたら、お気軽にご相談ください。
ーーーーーーーーーーーーーー
順聖クリニックでは、
山梨県認定の認知症サポート医として、
地域の認知症対策にも取り組んでいます。▶ 問い合わせ、初診のご予約・ご相談はこちら
(📞055-251-2121)(WEB予約)🏥
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文責:総合内科専門医 内藤 修
