- 4月 18, 2026
腎臓にいい食事とは?最新研究でわかったCKD予防の新常識
第2回 意外に重要だった「食事」の力
腎臓を守る生活習慣の最新エビデンス
腎臓の機能は年齢とともにゆるやかに低下していきます。
しかし、そのスピードは生活習慣によって大きく変わることが分かってきました。
慢性腎臓病(CKD)は成人の約5人に1人にみられる身近な病気ですが、
👉 早期であれば生活改善で進行を抑えられる
ことが、近年の研究で明らかになっています。
第2回では、日本腎臓学会の最新ガイドをもとに、
**「腎臓を守るために優先すべき生活習慣」**をわかりやすく解説します。

透析患者が減り始めた理由
「腎臓病=いずれ透析になる」というイメージを持っている方も多いかもしれません。
しかし近年、透析患者数は減少傾向に転じています。
その背景には、
- 生活習慣改善の普及
- 治療薬の進歩
- 早期発見の重要性の浸透
があります。
つまり、
👉 CKDは“予防・コントロールできる病気”になってきているのです。
何から始めるべき?最新ガイドが示す優先順位
日本腎臓学会は、世界中の研究をもとに
**CKD予防・進行抑制に有効な生活習慣の“推奨度”**を整理しました。
その中でも重要なのが:
- 野菜摂取
- 減塩
- 体重管理(肥満対策)
- 運動
- 禁煙
です。
ポイントは、
👉 「なんとなく良い」ではなく、科学的根拠で優先順位が決まったことです。
最新①:野菜摂取は“強く推奨”される時代へ
最も注目されたのが「野菜摂取」です。
- 発症予防:強く推奨
- 進行抑制:提案
という結果でした。
野菜を多く摂る人ほど、CKDの発症リスクが低いことが示されています。
その理由は:
- 体をアルカリ性に保つ
- リンの吸収が少ない
- 食物繊維が豊富
- カリウムによる血圧低下
など、腎臓にとって有利な作用が多いためです。
👉 目安:1日350g以上の野菜摂取
※ただし、腎機能が進行している方ではカリウム制限が必要な場合があります。

コラム:腸内環境と腎臓の関係
近年、「腸と腎臓の関係」が注目されています。
腸内環境が乱れると、
👉 有害物質が増える
👉 炎症が起こる
👉 腎機能に悪影響
が生じる可能性があります。
野菜や食物繊維は腸内環境を整え、
👉 **腎臓を守る“間接的な役割”**も担っています。
最新②:減塩は“進行を防ぐ鍵”
減塩については少し意外な結果でした。
- 発症予防:明確な推奨なし
- 進行抑制:強く推奨
つまり、
👉 腎機能が低下している人ほど重要ということです。
減塩により:
- たんぱく尿の減少
- 血圧の改善
- 腎臓への負担軽減
が期待できます。
👉 減塩目標:1日6g未満

■ 実践ポイント
- だしや香辛料を活用
- 「かける」より「つける」
- 加工食品・汁物を控える
👉 “我慢”ではなく“工夫”が重要です
最新③:体重管理と運動の効果
肥満は腎臓にとって大きな負担です。
研究では、
- 減量によりたんぱく尿が減少
- 透析リスクが低下
することが示されています。
また、激しい運動でなくても、
👉 軽い活動を増やすだけで死亡リスクが低下
することが分かっています。
👉 目標:BMI25未満
👉 まずは「座る時間を減らす」から

禁煙・飲酒・睡眠も見直す
- 喫煙 → 腎機能悪化リスク上昇
- 過度な飲酒 → 腎臓負担
- 睡眠 → 明確なエビデンスは限定的だが重要
👉 特に禁煙は強く推奨されます
今日からできること
- 野菜を増やす
- 塩分を意識する
- 体重をコントロールする
- 無理なく体を動かす
👉 “完璧”より“継続”が重要です
■ まとめ
- CKDは生活習慣で進行を抑えられる
- 野菜摂取は強く推奨される
- 減塩は進行抑制に非常に重要
- 小さな習慣の積み重ねが腎臓を守る
👉 腎臓は「毎日の選択」で守れる臓器です
腎臓は日々の生活で守れます。まずは現状を把握することが第一歩です。
👉 「腎機能をチェックする」
👉 「食事・生活習慣について相談する(初診OK)」▶ 問い合わせ、初診のご予約・ご相談はこちら
(📞055-251-2121)(予約ページリンク)
■ 次回予告
第3回では、
👉 CKDの最新治療(薬物療法)
👉 透析を防ぐための医療戦略
をわかりやすく解説します。
文責:総合内科専門医 内藤 修
