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禁煙外来

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禁煙治療

禁煙補助薬「チャンピックス」の出荷が2025年12月1日より再開となりました。安定供給の確保が確認できましたので、喫煙者の方は健康維持のために早期の禁煙を目指すことをお勧めします。

禁煙の重要性

タバコの煙に含まれる有害化学物質は約5,300種類あり、そのうち発がん性物質は70種類以上含まれています。
ニコチンには血管を収縮させる働きがあり、血流を悪化させる原因となります。
その結果、動脈硬化症、狭心症、心筋梗塞のリスクが高くなります。
また、ビタミンCが著しく消費され、免疫システムに障害が起こり、ウイルスや細菌の不活化・殺滅が困難になり、呼吸器の感染症にかかりやすくなります。
タバコの有害物質を習慣的に吸い込むと、肺に持続的な炎症が生じ、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫)が発症します。一度破壊された肺は時間が経過しても元に戻りません。慢性閉塞性肺疾患は「COPD」と呼ばれます。

肺気腫の生存率

軽症~中等症であれば5年生存率は約80%、重症であれば約60%とされています。
禁煙後も、肺気腫は進行を続けてしまう疾患です。肺気腫全体では平均5年生存率は約70%、10年生存率は約40%と報告されており、生命予後は不良です。早く禁煙することが大事です。

電子タバコついて

電子タバコ、特に加熱式タバコは、紙巻きタバコに比べて害が少ないというわけではありません。
ニコチン依存症、発がんリスク、呼吸器や循環器への影響、受動喫煙のリスクなど、さまざまな健康被害を引き起こす可能性が指摘されています。
慢性的な電子タバコの使用により、肺の細胞で好中球エラスターゼという物質が増えて、肺に損傷が起きて肺気腫になりやすいと報告されています。いずれも早期の禁煙が大切です。

スモーカーズフェイス

紙巻きタバコでも電子タバコでもスモーカーズフェイスが認められます。具体的には、シワ、シミが目立ち、肌の老化がみられます。また、ハリや弾力の低下、たるみが生じ、ほうれい線やゴルゴ線が深くなります。毛穴が開きやすくなり、タールが付着して黒ずむことがあります。顔色が悪くなり、目の下のクマができやすくなります。歯肉にもメラニン色素の沈着が起きます。白髪が増えます。口臭がきつくなります。煙に含まれる物質が活性酸素を大量に発生させ、細胞を傷つけ、コラーゲン生成を妨ぎます。また、ニコチンが女性ホルモンの分泌を阻害し、肌のハリや弾力に必要な美肌ホルモンが不足することも証明されています。