- 5月 2, 2026
糖尿病と思ったらどうする?初期症状と正しい受診のタイミング【HbA1cだけでは判断できない理由】
糖尿病診断の「新常識」と放置してはいけない理由
【糖尿病はここまで進化した|第1回】
▶ 第2回:糖尿病治療に起こった革命
📚 糖尿病シリーズ(全3回)
① 初期症状と受診の目安 ←今回
② 治療の考え方の変化
③ 治療の具体的な進め方👉 気になるところから読めます
HbA1cだけでは確定しないって本当?
「“まだ大丈夫だろう”と思っている今が、一番見逃しやすいタイミングです。」
突然ですが、健康診断の結果、封筒に入ったままになっていませんか?
あるいは、「血糖値がちょっと高めですね」と言われて、「甘いものを少し控えればいいか」と自己判断してしまっていませんか?
🔰 健診で血糖値を指摘された方へ
当院では、初診の方でもスムーズに血液検査(血糖・HbA1c)を受けられます。
「まだ受診するか迷っている」という段階でも大丈夫です。まずはご相談ください。
実は、2024年に「糖尿病診療ガイドライン」が改訂され、診断のプロセスや考え方がより厳密に、そして重要視されるようになりました。
「病院に行くのは怖い」「怒られそう」
そう思う気持ち、すごくよく分かります。
でも、総合内科専門医として本音を言わせてください。
👉 「今、このブログを読んでいる瞬間が、あなたの未来を変える一番のチャンス」です。
今日は、医師としての専門的な知見(70%)と、あなたの健康を心配する友人のようなお節介(30%)を混ぜ合わせて、
**「なぜ今、受診が必要なのか」**をお話しします。
少し長いですが、あなたの10年後、20年後の笑顔を守るための大切な情報です。ぜひ最後までご覧ください。
【この記事の結論:受診の目安】
👉 「喉の渇き」「トイレが近い」「体重が減る」「だるい」などが続くときは、
自己判断せず早めに内科で血液検査(血糖・HbA1c)を受けましょう。

理由:
糖尿病は初期に症状がはっきりしない一方、
早期に見つければ網膜症や腎症などの合併症を防ぎやすいからです。
⚠️ 以下の症状があれば当日受診(救急含む)を検討してください
・嘔吐
・強い脱水
・意識がぼんやりする
→ 糖尿病ケトアシドーシス(DKA)などの緊急状態の可能性があります
この記事の目次
- 【診断の新常識】HbA1cだけでは「確定」しない?
- 【目の恐怖】網膜症のリアル
- 【腎臓の叫び】尿検査でわかるラストチャンス
- 【希望のデータ】生活習慣で未来は変わる
- 【緊急事態】DKAのサイン
- 【FAQ】よくある質問
【診断の新常識】HbA1cだけでは「確定」しない?
皆さん、「HbA1c」という言葉はご存じですよね。
過去1〜2ヶ月の平均血糖を示す指標です。
「HbA1cが6.5%以上=糖尿病」
そう思っていませんか?
実は現在は、それだけでは確定診断できません。
■ なぜ単独ではダメなのか
最新の考え方では、
👉 血糖値(空腹時・随時)と組み合わせて判断することが必須
とされています。
📌 診断のポイント
以下のいずれかが確認された場合を「糖尿病型」と呼びます。
- HbA1c:6.5%以上
- 空腹時血糖値:126 mg/dL以上
- 随時血糖値:200 mg/dL以上
- 75gOGTT(ブドウ糖負荷試験)2時間値: 200mg/dL以上
👉 これらを同日または別日で確認して診断
改訂の重要なポイント
再検査の必要性: 1回の検査で6.5%以上であっても、血糖値など他の指標と合わせて診断するため、再検査で確定することが一般的です。
受診の目安: 6.0%以上や、空腹時血糖値が126mg/dL以上、随時血糖値が200mg/dL以上の場合も、医療機関の受診が推奨されます。当院では、6.5%は高い数値であり糖尿病との関係性を指摘しています。
合併症リスク: 6.5%以上の高血糖状態が続くと、血管にダメージを与え、腎症、網膜症、神経障害などの合併症リスクが高まります。
👉 臨床でよくあるケース
「HbA1cは正常だけど、食後だけ異常に高い」
これがいわゆる
**“隠れ糖尿病”**です。
つまり、
👉 HbA1cが正常=安心ではない
のです。
- 第1回
👉 「気づく」初期症状と受診のタイミング ←今回- 第2回
👉 「変わった」治療の考え方- 第3回
👉 「どう治す?」治療の全体像
【目の恐怖】見えているから大丈夫は危険
診察室で一番つらい瞬間があります。
それは
「目がかすむ」と来院された時に、すでに進行しているケースです。
👉 昨日まで普通に見えていた景色が、ある日突然失われることもあります。
■ なぜ気づかないのか
糖尿病網膜症は
👉 初期は完全に無症状
痛みも違和感もありません。
⚠️ 重要なポイント
- 成人の失明原因の上位
- 気づいた時には進行していることが多い
👉 だからこそ
**「疑いの段階で眼科受診」**が重要です。

【腎臓の叫び】尿検査でわかるラストチャンス
腎臓は非常に“我慢強い臓器”です。
だからこそ、気づいた時には進行していることが多い。
そこで重要なのが
👉 尿中アルブミン(UACR)
■ 病期の考え方
| 病期 | 尿中アルブミン | 状態 |
|---|---|---|
| 第1期 | <30 | 正常 |
| 第2期 | 30〜299 | 早期腎症 |
| 第3期〜 | ≥300 | 進行 |
👉 ここが重要です
第2期で見つけられるかどうかが人生を分けます。
この段階なら
👉 改善・正常化が可能
📌 「もしかして…」と感じた方へ
糖尿病は、症状が出る前に見つけることが最も重要です。
当院では、待ち時間を短縮できるWEB予約を導入しています。(WEB問診も導入予定)👉 まずは検査だけでも構いません
▶ 問い合わせ、初診のご予約・ご相談はこちら
(📞055-251-2121)(WEB予約)
【希望のデータ】生活習慣で未来は変えられる
ここからは希望の話です。
有名な研究である
DPP(糖尿病予防研究)では、
👉 生活習慣改善で発症リスク58%減少
という結果が出ています。
(薬よりも効果が高い)
■ 具体的に何をする?
- 体重の7%減
- 週150分の運動(1日20分程度)
👉 ポイント
完璧は不要です。
👉 「少し変える」だけでも医学的に意味があります
【緊急事態】DKAのサイン
糖尿病には
命に関わる急性の状態があります。
👉 糖尿病ケトアシドーシス(DKA)
■ 特徴
👉 数時間〜1日で急激に悪化することもあります
⚠️ 危険サイン
- 強い喉の渇き
- 嘔吐・腹痛
- 呼吸が速い
- 意識障害
👉 この場合は
迷わず救急受診してください

【FAQ】よくある質問
Q. HbA1cだけで診断できますか?
→ できません。血糖値との組み合わせが必要です。
Q. 初期症状は?
→ ほとんど無症状です。
Q. 視力が良ければ大丈夫?
→ いいえ。進行していることがあります。
Q. 予備群は治る?
→ 生活習慣で改善可能です。
👉ここまで読んでくださった方は、すでに一歩踏み出しています。
【受診を迷っている方へ】
糖尿病は、「気づいた人から守れる病気」です。
✔ 健診で血糖値を指摘された
✔ 最近なんとなく体調が気になる
✔ でもまだ受診していない
✔ 少し不安があるこのどれかに当てはまるなら、今が受診のタイミングです。
👉 「大したことなかった」で終われば、それが一番良い結果です。
当院では、初診の方でも安心して相談できる体制を整えています。
👉 そのままにせず、一度ご相談ください
▶ 問い合わせ、初診のご予約・ご相談はこちら
(📞055-251-2121)(WEB予約)🏥
▶ 第2回:糖尿病治療はここまで変わった|血糖値の先にある本当のゴールとは?
「今の治療がなぜ“革命”と言われるのか、次の記事で解説します」
📚 糖尿病シリーズ(全3回)
▶ 第1回:糖尿病かも?初期症状と受診のタイミング
👉「放置してはいけない理由」を解説 ←今回
▶ 第2回:糖尿病治療に起きた革命
👉「血糖値の先を見る時代」とは
▶ 第3回:糖尿病治療の全体像
👉「何から始めるか」がわかる実践編
文責:総合内科専門医 内藤 修
