• 1月 11, 2026

エビデンスで証明された美肌・エイジングケアに有効なサプリメント

エビデンスで証明された美肌・美容・エイジングケアに有効なサプリメント

新年あけましておめでとうございます。今回は、自由診療で来院の方から、お問い合わせや要望が多い「美肌・美容」に関する話題です。「私は内科医で、美容関係はあまり詳しくありません」でしたが、だいぶ時間をかけてリサーチしましたので、興味のある方は参考にしてみてください。

「肌のハリ」があるとは、肌表面がなめらかでふっくらとしており、内側から弾むような弾力感を感じられる状態のことです。触るとしっとりと潤っていて、適度な弾力がある肌は、若々しく健康的な印象を与えてくれます。ハリが失われると、フェイスラインがぼやけ、頬が下がり、目元のたるみが目立ち、「疲れて見える」、「老けた印象を持たれる」ことにつながります。肌のハリは、見た目の若々しさだけでなく、自信にも影響する大切な要素です。

「従来からの」美肌サプリ

①ビタミンCは、コラーゲン生成促進、抗酸化作用、シミ・くすみ予防、美白のサポートがあります。②ビタミンEは、抗酸化作用、肌の修復・保湿作用があります。脂溶性ビタミンなので過剰摂取に注意が必要です。③ポリフェノールは、強力な抗酸化作用で肌の酸化ダメージを保護します。④コラーゲンは、口から摂るとアミノ酸に分解されますが、線維芽細胞がコラーゲンを作る材料となり、ビタミンCと併用すると相乗効果が期待できます。⑤プラセンタエキスは、成長因子がコラーゲン生成を助けます。効果発現が確実で早いのは、内服よりも「プラセンタ皮下注射」です。⑥酪酸菌、乳酸菌、ビフィズス菌は、腸内細菌を整える善玉菌ですが、それぞれ役割が異なります。特に酪酸菌の美肌・美容効果は高く、腸内環境の改善とデトックス作用での老廃物蓄積や肌荒れを防ぎ、有害物質をブロックすることで肌への悪影響を軽減し、腸内でビオチン(ビタミンB7)の生成を助けて肌の健康維持に必要な栄養素をサポートし、皮脂分泌のバランスを改善することで肌トラブルの予防を行い、酪酸菌が作り出す成分の抗酸化作用によりシミやくすみの原因となる活性酸素から肌を守ることでハリとツヤを維持し、「肌フローラへ」の直接的アプローチにより乳酸菌由来成分が配合された化粧品(美容液、オイルなど)が皮膚常在菌(美肌菌)に働きかけて肌本来のバリア機能や保湿力を高めたり万能な働きを示します。 

⑦ヒアルロン酸は、経口摂取で体内のヒアルロン酸産生細胞を刺激し、シワ改善のデータがあります。⑧L-シスチン・トラネキサム酸は、メラニン生成抑制メカニズムが解明されており、シミ予防が期待できます。

美肌・美容サプリの「探求」

肌は、大きく分けて「表皮」「真皮」「皮下組織」という3つの層で構成されています。肌のハリを支えているのが「真皮層」にあるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸といった成分です。「コラーゲン」は、肌の基盤となる繊維です。「エラスチン」は、コラーゲンをゴムのようにしなやかに支える成分です。そして「ヒアルロン酸」は、水分を抱え込み潤いを保ち、肌をしっとりとしてくれるクッションの役割を担います。

40歳を過ぎると生成力も大幅に低下します。更に、紫外線や乾燥、大気汚染といった「外的ダメージ」や、ストレスや睡眠不足、偏った食生活などの「生活習慣の乱れ」も、肌の老化を加速させる原因となります。

肌のハリを取り戻すためには、外からのスキンケアだけでなく肌の内面から栄養を補うインナーケアが大切です。早めの対策が、近未来の肌に大きな違いをもたらします。

近年、重要視されている「美肌3大成分」

「低分子コラーゲンペプチド」「エラスチンペプチド(低分子エラスチン)」なら体に吸収されやすく、肌にもしっかり届きやすいです。ヒアルロン酸もナトリウム型つまり「低分子ヒアルロン酸Na」として加工されていれば、水に溶けやすい形状のため吸収率が高く継続的に摂取することで内側からの肌にうるおいをサポートしてくれます。この3つがマストです。

①低分子コラーゲンペプチドの製品は沢山あります。骨や関節には1日10g(10,000mg)、肌には1日5g(5,000mg)を目安に、コラーゲンペプチドを4週間以上摂取すれば、肌のツヤ・ハリ、関節の健康に役立つと、様々な研究で証明されています。また、低分子コラーゲンペプチドは、血圧降下、免疫寛容、血栓抑制など、多様な機能を持つ機能性ペプチドとして働きます。

美肌成分・数々の栄養素をオールインワン製品で複数摂っていると、各々栄養素の過剰摂取リスクがあります。「オールインワンで摂るか?」「個別にシンプルで摂るか?」考慮すると良いです。

アミノ酸にまで分解されない、17種類のコラーゲンペプチドが、血液中さらには皮膚に到達していることが証明されています。特に着目されているコラーゲンペプチドは、アミノ酸が3つ連なったGly-Pro-Hyp(グリシン-プロリン-ヒドロキシプロリン)というトリペプチドで、血液中・皮膚までこのトリペプチドが高濃度に届いています。Gly-Pro-Hypのみではなく、その分解物であるPro-Hyp(プロリン-ヒドロキシプロリン)としても届いています。科学的根拠は確固たるものです。

②エラスチンペプチドもピンキリですが機能性表示食品・GMP認定工場・ペプチド化の3条件そろった製品では、「クマガエ薬品」のエラスチンペプチド75mgや「プライム製薬」のエラスチンペプチド75mgなどがあります。エラスチンペプチドには、肌のハリ・弾力性維持、血管のしなやかさ(伸縮性)の維持、靭帯の機能、ひざ関節の動きサポートの有効性が報告されています。

摂取されたエラスチンペプチドのうち、特にPro-Gly(プロリン-グリシン)などの特定のペプチドが血液中に吸収され、皮膚や血管などの組織でエラスチン産生を促進する強い科学的根拠があります。

一部の臨床試験dataです

一部の臨床試験dataです

③低分子ヒアルロン酸Naサプリにも、沢山の製品があります。特にコラーゲンペプチドとの配合製品が目立ちます。「キユーピー高純度ヒアルロン酸・ヒアロモイスチャー240」日本初の肌の機能性表示食品として、高い評価を受けているようです。製品には認定工場の表記は無く、キューピーウェルネス公式サイトにてGMP工場と記載があります。マヨネーズ作りに欠かせない発酵技術を活かした、純度の高い製品です。やや高価ですが検討の対象かもしれません。Amazonよりも「キューピーウェルネス」でダイレクト定期購入する方が安価です。初回のみ低価格となっていますが、その後も割安になる方法があります。ご自身でもいろいろ探してみてください。

乾燥肌に悩む成人を対象とした複数のランダム化クロスオーバー試験などにより、ヒアルロン酸Naの経口摂取群がプラセボ群と比較して有意に角層水分量を増加させることが示されており、科学的根拠があります。

サポート役となる栄養素

美容成分の効果を十分に引き出すためには、サポート役となる栄養素も大切です。特に注目したいのが④吸収率が良い「リポソームビタミンC」と「抗酸化成分」です。リポソームビタミンCは、ネット通販でも購入可能です。当院でも高濃度のリポソームビタミンC(Lypo-C)を販売しています。Lypo-C は吸収性を追求したリポ・カプセルテクノロジーでビタミンCを内側までしっかりと届けます。Lypo-Cを愛用している方では、田中みな実さんが特に有名で4時間おきに飲む習慣を公言しており、当院の看護師も数年前にリサーチ済みです。Lypo-Cは美容家の神崎恵さん、君島十和子さん、小田切ヒロさん、中村アンさん、高橋メアリージュンさん、小嶋陽菜さん、益若つばささん、吉田朱里さんなど、数多くの芸能人や美容のプロが愛用しています。Lypo-Cは吸収率が高いリポソーム技術が特徴で「飲む点滴」とも呼ばれ、肌の調子やコンディション維持のために活用されています。

低分子コラーゲンペプチドを摂取していても、ビタミンCが不足していると上手くコラーゲンは合成されず、十分な効果が得られませんのでビタミンC入りのコラーゲンペプチドを摂取するか、リポソームビタミンCの併用がおすすめです。だからといって、コラーゲンペプチドとビタミンCのサプリを必ず同時に摂る必要はありません。大事なのは、コラーゲンを合成する時に、体内にビタミンCが足りているかどうかです。

肌や脳の老化を進める原因のひとつが「フリーラジカルすなわち活性酸素」です。ストレス、睡眠不足、紫外線などによって体内に活性酸素が増えると、細胞が傷つきやすくなり、肌の弾力や透明感が低下してしまいます。

このような酸化ダメージから肌を守ってくれるのが、⑤「アスタキサンチン」ビタミンE、ポリフェノールなどの抗酸化成分です。アスタキサンチンは、強力な抗酸化作用(ビタミンEの数百倍、CoQ10の数千倍)を持ち、美肌効果(紫外線ダメージ抑制や保湿)、眼精疲労の軽減(スマホ疲れ、ドライアイ)、運動疲労の回復促進、血中脂質の酸化防止、認知機能改善、細胞膜を保護し老化防止、脂肪肝の改善など、多岐にわたる機能が臨床試験で確認されており、食品や化粧品で広く利用されている天然素材です。

日本サンテのアスタキサンチンは国内GMP認定工場製造です。このアスタキサンチンには、ルテイン・ザクロ・リコピン・ノニも含有されており、肌質改善の他に、眼の健康にも良いので、美容に無頓着な私も視力が悪いので内服を開始しました。

⑥亜鉛(Zn)は、皮膚や粘膜の健康維持や抗酸化作用などに必須です。ウェルモット製薬の「LIPURE Zn」はリポソーム化した亜鉛15mgで高吸収型です。特に亜鉛は食事だけでは摂りにくい微量元素です。

私的にAmazonよりも安価で買える日本新薬ヘルスケア公式ショップで定期購入しているマルチビタミンミネラル(亜鉛量は3mg含有)を服用中です。仮にLIPUREの亜鉛を追加摂取しても、亜鉛摂取の合計は3mg+15mgで18mg/日となり、亜鉛の耐用上限量(成人男性で40~45mg/日、成人女性で35mg/日)の範囲内に余裕で入り過剰摂取にはならず安全です。亜鉛が欠乏または過剰か心配している方は、血液検査を受け血中亜鉛濃度を確認するのが安心です。

これらを食事やサプリメントでバランスよく取ることで、肌の土台が整い美容成分の働きもサポートされます。特にリポソームビタミンCや抗酸化物質を一緒に摂ることで、肌が本来もつ再生力が高まり、美容成分の働きもより引き出しやすくなります。

その他、話題の美肌・美容サプリ

高濃度水素サプリについては、水素サプリエビデンスは現在十分ではなく、過剰な期待は禁物です。疲労回復、炎症抑制、生活習慣病予防などで効果を示唆する報告はありますが、まだ基礎研究や小規模臨床試験段階であり、ヒトでの確実な効果検証にはさらなる研究が必要なレベルです。最近流行りで高価のようですが、まだ購入をおすすめする根拠はありません。

エクオールは、大豆に含まれるイソフラボンが腸内細菌によって変化してできる物質で、女性ホルモン(エストロゲン)に似た化学構造です。エクオールはコラーゲンを増やす作用があり、肌の弾力を増してシワが出来にくくなります。エクオールは特にヘバーデン結節(指の第一関節の痛みや変形)の症状緩和に有効な選択肢です。へバーデン結節へは、エクオールを3ヶ月間摂取群と、非摂取群を比較し、手指の痛みの症状が明らかに改善した学会報告が認められます。また、摂取開始から1ヶ月で48%、12ヶ月で83%の方が症状の改善を実感しているというデータがあります。当院でも、従来よりへバーデン結節の方へ販売しております。

③さて大トリは、世界中で学会発表がみられ最先端サプリと目されているNMN(ビタミンB3の1種)についてです。NMN(相乗効果が期待できるレスベラロール高配合)において、β型NMNに関するエビデンス(科学的根拠)が、主にマウス実験で抗老化効果(老化に伴う眼機能・骨密度・免疫細胞の維持・代謝改善・運動機能維持・認知機能回復など)が示されています。β型NMNを摂取することで体内でNAD+に変換されエネルギーや修復力の土台を支え、レスベラトールの摂取がNADによって活性化されるサーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)の働きを助ける成分となり、この2つを組み合わせ一緒に摂取することで、内側からの健やかさや美肌サポートや身体のエイジングケアを支える相乗効果が期待されています。サーチュイン遺伝子の働きで、睡眠の質の向上、体内時計の乱れ抑制、ミトコンドリア活性化によるエネルギー産生効率増加、疲労回復、コラーゲン・エラスチンの生成促進作用による肌のハリ・弾力の向上、肌の色素沈着抑制によるシミ・そばかすの予防、認知機能改善など次世代のエイジングケアとして、若々しい身体機能の維持や改善が期待され「若返りの薬」としても注目されています。

「ヒト臨床試験」では、NAD+による代謝の改善、血管の硬度低下、安全性が確認されていますが、サプリとしての劇的な「若返り効果」はまだエビデンスが非常に弱く確立されていません。昨今、流行りともいえるNMNのサプリでは、アメリカで行われた調査で全NMNサプリのうち64%の商品でNMNが1%しか含まれないことが判明しています。国内では朝日新聞の調査で、楽天とAmazonで売れ筋のNMNサプリについて、ラベルの表示どおりにNMNが配合されているかどうか計7商品について、NMNの配合割合の分析試験を検査機関に依頼した結果、2商品はNMNが全く検出されませんでした。詐欺商品が多いので、国内GMP認定工場、α型ではなくβ型のNMN、栄養機能食品または健康補助食品、第三者検査機関による成分の「分析試験」データなど表記の確認は必要です。私的にも興味があったので昨年末から深掘りチェックしました。最近では価格低下傾向の様子ですが、まだ高額商品が多いです。信頼できそうな商品を下記に列記しますが膨大な種類です。1日あたりのNMNとレスベラトールの含有量価格などをAmazonなど3大ECモールや販売会社の公式サイトで各々確認してみてください。

レスベラトール含有製品には、NMN18000 ResV Plus(eLife)、NMN22500 taisho(大正製薬)特許配合・高価、NMN21000(PURELAB)コスパ良し、NMN10230プラス(nonlie)、Premium NMN 20000(バリューマーケティング研究所)特許あり、レスベラトロールNMN Special(銀座ステファニー)高価、などがありました。私的には、年始にNMN10230プラス(nonlie)をノンリ公式サイトで購入してみましたが2回目以降も6袋まとめ買いで初回と同額になります。

レスベラトールの含有量が少ないまたは無い製品には、養庵堂NMN9000(阿部養庵堂)N-Pro Med採用・研究論文で使用実績・高価、P3(LADOER)、パワーサプライNMN(日清ファルマ)、NMN+レスベラトールプラス(ミライボ)、NMN18000(ビクトリーロード)、千年謳歌5-ALA NMN CoQ10(nonlie)、NMNメガ55000(CLAUDIA)、NMN18000+バイオペリン配合(Simple)コスパ良し、NMNプレミアム22050(レバンテ)、NMN20000(日本ヘルス)分析試験表記なし、NMN60,000PREMIUM&LUXURY(シェリーヌ)、NMN10500(山栄物産)コスパは良し、NMN15000(日本サンテ)コスパ良し、NMNサプリ3750mg(Refeelas)臨床試験済み・特許あり・現在唯一の機能性表示食品の認可・高価、グミサプリNMN10000(UHA味覚糖)分析試験表記なし・高価、NMN15,000mg(ファーストセレクト)、THE NMN 20000プレミアム+(TOKYO通販)臨床試験済み・公式サイトよりAmazonの方がコスパ良し、NMN4,500mg(Re:Bloom)、HORIEMON NMN3,000mg、などがありました。NMNも、まだまだ沢山ありますが、ご自身でも確認してみてください。気が遠くなりそうな種類が存在します。

サプリに「エビデンス(科学的根拠)」があるかどうかは重要です。製造工程も大切でGMP認証工場を取得している製品が安全です。機能性表示食品のマークがある製品なら、消費者庁に科学的データが提出されており、成分の働きについて一定の根拠があります。不要な添加物や着色料が使われていないか表記もチェックします。価格だけで判断せず成分の質続けやすさとのバランスを大切にしながら、自分にぴったり合うサプリを選ぶことが、理想の肌づくりへの近道です。

肌はおおよそ「28〜40日」ほどで新しい細胞へと生まれ変わる「ターンオーバー」というサイクルがあり、サプリの効果を実感できるのは平均して「2〜3ヶ月後」となります。サプリは即効性よりも時間をかけてじんわりと効いてきます。焦らずに、正しい知識と信頼できる製品を味方にして、前向きに続けていくことが大切です。よく選んで、サプリ貧乏にならないように注意しましょう。

次回は、鼻づまり時のCPAP使用法(SASの方へ)をレビューします。睡眠時無呼吸症候群(SAS)がない方でも、鼻づまりでお困りの方は是非ご覧ください。

文責:総合内科専門医 内藤 修

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